福島県北地区障がい福祉連絡協議会
福島県北地区の障がい児者の意向を福祉行政に反映させることを目指して
   定例会報告書


第201回 福島県北地区障がい福祉連絡協議会定例会報告書

日 時 2025年2月27日(木) 10時00分~11時50分

場 所 ZOOM

参加者 会員 24団体 54名

令和6年度研修会開催
テーマ 「災害への備え」
講師 日本赤十字社福島県支部 事業推進課 野崎 謙司氏

内容
・家のいる時に地震があったら
・耐震基準
・想像力を働かせよう!危ないものは?危ない場所は?安全な場所は?安全に避難するには?
・家具の転倒防止は、避難経路の確保につながる。
・大雨や台風による浸水、土砂災害の様子の実際の映像(福島市・伊達市・本宮市他)
・台風の経路の確認
・情報収集 ハザードマップ・行政の防災アプリの活用
・いのちを守るための行動
・いつ避難すればいいか 避難先はどこか
・MAP型混雑検知システム「VACAN」の活用
・トイレの活用(袋・新聞紙・段ボール)
・新聞スリッパをみんなで作った
・BCP(事業継続計画)について
・事前質問への回答
・質疑応答
研修会アンケート実施(回答回収率70%)
感想

・震災から14年。すでに知っている知識と思っていましたが、災害対策はバージョンアップ進化していることを再確認できました。わかりやすい説明、講演でした。
・BCPについては作成したものの、災害や感染症流行時に対応できるものなのか疑問がある。
・能登や大船渡での災害は自分の身にも起こりうることと痛感した。
・BCPに基づく訓練を行う際、過去の災害での教訓の積み重ねを学び、準備、実践することが大切だと痛感した。大変よい研修会だった。
・災害についてある程度の知識があると思っていたが、改めて災害の怖さ、備えの大切さに気づいた。
ここで起こりうる大震災で、家具の転倒が原因でドアが開かない等の想定をしていなかったことを反省した。
・実際の映像等を見て、改めて災害の恐ろしさを感じたとともに、人間が瞬時にできることはなく、日ごろの備えと情報収集を続けていくしかないと実感した。
・3.11の教訓を改めて再確認した。
・避難の際の物の配置、避難時の導線を考えるなど、日ごろからの備えが非常に大切であることがわかった・・新聞でのスリッパ作成など災害時は確保できるものを活用することが大切であることを学んだ。
・一緒に受講していたメンバーさんが熱心に話を聞いていたのが印象的だった。
・新聞紙スリッパはなかなかうまく折れなかった。
・既存、段ボール作成トイレについて、施設・自宅での活用法が想像できた。
・事前質問にあった「知的障がい者施設の訓練としての利用者への配慮」では、非常ベルのボリュームを小さくすることは必要と感じましたが、ベル→別の音楽への変更は訓練となるうるのか疑問が生じた。障連協でも知的障がい者が利用している施設として、どのような配慮を必要としているのか検討していければいいと思う
・地震、水害、避難所での対応など、分かりやすく参考となる内容だった。
・福島という地域性を加味した内容で、大変興味深く拝聴した。一方で内容が広く一般層に向けた内容でもあり、その点では障がい者施設や団体、事業者など普段障がいのある方々と接する者たちにとって、特段有効な対策について盛り込まれていないように感じた。各団体がそれぞれの利用者特性を踏まえ、自ら考えていかねばならないのだと感じた。
・施設での防災訓練は、日中実施することがほとんどでしたが、夜間の災害を想定した訓練が必要と感じた。
・地震後、ブレーカーを落とさないことによる火災(通電火災)の割合が多いことが分かった。
・食べることは我慢できても、排泄は我慢ができない。対応を考えていきたい。
・震災後、備えについての意識が月日が経つにつれ薄れてしまっている。いつ、どこで起こるかわからない災害に備える必要性、二次災害に合わないための適切な対応法、迅速な避難など、もう一度考えたい。・
・今までは災害が起きてから情報収集をしていたが、実際に避難することを考えると日頃からの情報収集、備えが必要と実感した。トイレ問題については大変参考になった。
・実際に支援に当たられている方の話を聞くことができたことは貴重だった。
・新聞紙スリッパも事業所で広めて、有事の際に活用したい。
・予想できない災害が各地で起きているので、備えに対する知識をもっと増やしたい。
・知的障がい者や発達障がい者への訓練として、パニックにならないように特性を考慮し、
否定語を使わず、肯定的な言葉を使い、イラストなどを見せるなどの方法を提案していただいたことはよかった。

今後、事業所(または自宅)で役立てたいこと、取り組みたいこと。

・福祉避難所として協定を結んでいるが、小さな事業所のためしっかりとした備蓄ができていない。災害時、必要なものが届くまで時間がかかることが想定されるので、事業所で話し合い備蓄を計画的に進めていきたい
・個人的なことだが、母が高齢なため指定避難所での生活は難しいと考えている。自宅避難では食料や水など生活に必要なものが届かない。近くの高齢者施設が福祉避難所となっていると思われるので事前相談をしておくことも必要かと思った。
・災害時の備えを改めて確認し、「想定外」がないようにしたい。(窓ガラスが割れた場合の対応等)
・備えとして想像力を働かせ危険回避できるよう、危ないものは何か、危ない場所はどこか、
安全な場所はどこか、安全に避難できるか考え、備えについて取り組みたい。
・段ボールトイレや新聞スリッパを利用者さんと一緒に作り、家族にも情報提供しながら災害に備えていきたい。
・事業所内の整理整頓に努め、キャビネットや家具類について転倒の危険がないか再確認する。
・避難場所、避難経路の再確認。
・物の配置について、改めて避難時の導線を意識して配置したい。
・年2回の防災訓練に今回の研修で学んだころを活かしたい。受講できなかったメンバーさんにも伝達していきたい。
・既存のトイレの活用法(ビニール袋・新聞紙)は施設、自宅でも活用できると思った。新聞紙スリッパは履くだけでなく、何かに応用できるかもしれないと思った。
・福祉避難所の開設を想定し、水が使えない場合の対応方法など研修で学んだことを取り組みたい。
・引き続き自事業所者の特性に応じた個別の対策を検討しつつ、BCPに基づくシミュレーションを定期的に行っていきたい。
・落下物、転倒物のチェックとつっぱり棒対策等をしたい。
・備蓄品のチェック。近くにある河川の増水等のチェック。
・職場ではマニュアルがあるが、職員が理解しているか?少ない人数で対応できるか?など課
題がある。自宅に関しては理解しているつもりだが、実際にはほとんど準備ができていない。自分の身を守るためにも再度考えたい。
・保存の必要がある物の見直し。いろいろな時間帯での訓練(食事中や散歩中など)。
・「持ち出し品のチェック」を職員や利用者の自宅での備えに役立てたい。電池で使用できるラジオの備えを検討したい。
・「障がい者に配慮した災害支援事業」登録施設として、役立てられることについて施設内で協議していきたい。
・医療的ケアの重度の障がいがある場合、どこに、何を持って避難していいのか、避難所で生活できるかなど不安。市と協定を結んだ事業所に避難希望しているものの、そこも多くの利用者が避難するには手狭なところである。また災害時すぐに避難所が機能するのかも問題。
避難行動要支援者の個別避難計画の仕組みはできていても、実際に進んでいないことが残念。
発災時に最初から避難できる場所が確保され、そこに行けば安心して避難生活がきるという実践可能な個別避難計画を早急に作成願いたい。

食料や水の備えをしていますか?(事業所回答)
・3日分程度 54%
・7日分程度
・7日分以上 6%
・していない 40%

携帯トイレの備えはしていますか?(事業所回答)
・3日分程度 13%
・7日分程度
・7日分以上
・していない 87%

研修後の質問
別紙参照

BCPについて、他事業所はどんな計画をたて実施しているか知りたい

BCPについて研修会を希望する声はこれまでも多かったので、今後、定例会の中で研修会を予定するなどを検討していきたいと思います。(木戸)
アンケート以上

次回:3月27日(木)10:00~12:00 ZOOMで実施
記録:大生信夫の里 木戸

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